- 2009-05-13 (水) 10:21
- その他
この前、カンブリア宮殿を見た。
登場してきたのは出光興産社長、天坊昭彦氏。
色々と勉強になった。中でも「すげいや」と思ったのは、「初代社長の考えに背き、出光興産を東証一部上場させ、有利子債権が最大2兆5000万円だったのを、大幅に縮小させた」という行動力とそれを実行する勇気。創業者の決めたルールを一部とはいえ破り捨るという発言を、その創業者の意思が色濃く反映されている取締役会で堂々と言ってのけるのはすごい。言葉で言うのは簡単だけど実際にやろうとすると並大抵の努力と勇気じゃ足りないと思う。
さてその初代社長、出光佐三氏の教えがこれまたステキ。
- 人間尊重
- 大家族主義
- 黄金の奴隷たるなかれ
- 生産者から消費者へ
- 会社を支えるのは人。これが唯一の資本。そして今後の事業を作る。人を大切にせずして何をしようというのか。
正論といえば正論。当たり前のことに見える。ただしそれを巨大な組織の中でぶれることなく強く根付かせるっていうのは簡単なことじゃない。売上、原価、利益の数字しかみない。実際に現場で働くスタッフになど見向きもしない。そんな管理職なんで腐るほどいる。ちょっと考えれば当たり前のことをあえて発言し、共通認識として常に植え付け、風化しないように注意するっていうのが必要なんだろうな。暗黙の了解は怖い。
番組の後半、出光が石油事業だけでなく、そこで培われた化学技術をベースに様々な事業展開をしているという話も聞けた。有機ELとかクラビアという砂漠向け植物の開発とか。人を重要視しているからこそ、こういった研究開発が芽を出しやすいんだろうな。
んまぁこれらをいずれメイン事業にするつもりは天坊氏はまだないみたいだ。「こんなん100億にもならないですよ」みたいなことを言っていたが、やはりエネルギー事業は規模感が違うなぁ(笑)
とはいえ、そのメイン事業たる石油事業も今までどおりのやり方は難しくなっているらしい。原油を買ってそれを利用するだけでは通用しづらくなってくる。中国その他の競合国が台頭しつつあり、原油獲得競争は今後当分続く。原油が手に入らない、という状況を回避するためにも、中東での原油精製工場への投資、共同事業などを行っているらしい。共同で事業をやることで「出光が困ったら、原油生産者も困る」という、そんな状況を目指し、原油安定供給を目指すらしい。
こういった旧来の大規模な企業の変革と、新興企業のベンチャー的思考。何か似ている面とか交わりそうな点がいろいろあるような気がする。あとでちょっと整理整頓してみよう。何か見えてくるかもしれない。わくわく。
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