- 2009-02-02 (月) 15:52
- 本
西暦2025年。サハラ、南極、ヒマラヤなどの極限環境で、類例ない工事実績をもつ御鳥羽総合建設は、ある施設の建設計画を受注した。依頼主は巨大レジャー企業会長・桃園寺閃之助、工期は10年、予算は1500億円。そして建設地は月である。
御鳥羽総建機動建設部の俊英、青峰走也は、閃之助の孫、妙を伴って、月面の中国基地へ現地調査に赴く。彼らを待っていたのは予想外に苛酷な月の世界だった。
天竜ギャラクシートランス社が開発した新型エンジンを得て、「第六大陸」建設計画はついに始動した。2029年、月の南極に達した無人探査機が永久凍土内に水の存在を確認、もはや計画を阻むものは存在しないかに思われた。
だが、火星有人探査計画に失敗したNASAが、再起を賭けて月面都市計画を発表、さらには国際法上の問題により「第六大陸」は窮地に追いやられる。
極地専門の建設会社、巨大なレジャー企業、民間の輸送企業が協力して取り組む月施設建設計画。
御鳥羽総合建設を率いる熱血社長御鳥羽拓道、若手のホープ社員青峰走也、天竜ギャラクシートランス社を創設した野心あふれる八重波竜一、トロフィーエンジン開発者である天才泰信司、ELE社の特別監査員保泉玲花、アメリカ、中国、ロシアの宇宙飛行士。こういった人たちを巻き込んでこれほどのプロジェクトを先導するのは、桃園寺グループ会長の孫娘、桃園寺妙、プロジェクト開始当時たった13歳の少女。
ヒューマンドラマ部分は、良く言えばとてもライトノベル感覚で読みやすい。悪く言えばちょっとご都合主義的。対してSF部分、月施設建設までの道のりはとてもハード。実際に民間企業によって建設が進められたらこうなるんじゃないか?というシミュレーションに近い。
2009年現在。
月面に基地はまだない。
建造の目処も無い。
さて、実際に建造されるのはいつになることやら。
月面基地さえ作られれば、軌道エレベーターも現実味を帯びてくると思うんだけどなー。
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