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2001年宇宙の旅から3001年終局への旅まで

  • 2009-01-26 (月) 13:15

アーサー・C・クラーク卿が亡くなった2008年3月。それまで読んだことも見たこともなかった小説「2001年宇宙の旅」を買った。しかし、買ったはいいけどなかなか読むことができずに早数ヶ月。年末になって映画の方を借りてみてみた。映画史上トップ10には必ず入るという、凛然と輝く最高傑作と名高い本作。

モノリスに手を触れた類人猿が得た骨。
それが空中に投げられた直後、一瞬にして木星へと向かう宇宙船へと移り変わる。

音楽も台詞もほとんどない。徹底的な写実描写と映像体験で構成されている。船外活動のシーンでは一切の効果音を排除し、聞こえるのは無線を通じた呼吸音やノイズのみに限定しているほどだ。『ツァラトゥストラはかく語りき』などのクラシック音楽をBGMに、ディスカバリー号での淡々とした日常業務が描かれていく。やがてHAL9000に異変が起こり、フランク・プールは宇宙の闇へと消え、デイビット・ボーマン船長は巨大なモノリスの門をくぐりぬけ、スター・チャイルドとして転生する。

この映画以降、2010年、2061年、3001年と続いていく。映画を見た直後から怒涛の勢いで小説を読み終えた(といってもほとんど通勤途中の電車の中だが)。木星の恒星化。エウロパ生命の進化。ミューオン駆動による宇宙船。地球上の4本の軌道エレベータと軌道都市。数万人単位で太陽系内の天体へ移住。などなど、シリーズが進むにつれて、技術の進歩、人類の進化が垣間見える。

これら小説は映画版から続く作品群だそうだが、完全な続編というわけでもないらしい。1960年代から1990年代まで描かれてきた作品なだけあって、シリーズを通してみると大小さまざまな矛盾が生じている。クラーク卿はそういった点に対する非難への牽制として、巻末に面白い一言を添えている。

「これは小説だよ、ばか!」

とても痛快なお言葉だ(笑)

 
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