- 2008-01-17 (木) 12:32
- アップル

昨晩、眠い目をこすりながらMacworld基調講演を見てみた。新製品の紹介に大半を費やした約1時間半。とっても密度の濃い内容だったと思う。その中でも際立っていたのはやはりMacBook Air。会場の熱狂も、ウェブ上での反応も他とは一線を画する勢いだ。
かたくなに守り続けていたAppleのフォント。どの製品にも太めの文字が使われて一貫性を保っていたのに、この製品の”薄さ”を強調するためか、あえて従来とは異なる、細身のフォントに変えるほどの力の入れようはスゴイ。基調講演ではジョブズが「妥協はしない」といった発言を何度かしていたみたいだけれど、Appleの流儀からすればその通りなんだと思う。
これが視点の違いで妥協点になったりならなかったりするから面白い。AppleユーザーはクールでスタイリッシュなMacBook Airを大絶賛。しかし、PC業界の人々からすれば、ここまで拡張性、I/Oの制約が大きいノートPCは使いにくそうだ、と思う人が少なからずいる。
キーポイントとなりそうなのは以下の点。
- I/OとしてはUSB 2.0ポート1基、micro DVIポート、ヘッドフォン端子のみ利用可能。
- Macの象徴っぽいFireWireさえ搭載されてない。
- ディスクドライブが標準で搭載されていない。
- バッテリーもメインメモリもHDDもユーザーでは基本的に交換不可。
外を歩き回るようなビジネスユーザー、比較的ヘビーなPCモバイラーなら、こういった点は結構致命的かもしれない。でも、Appleが求めるユーザー層や既存のAppleユーザーにとってはそんなに大きな問題ではないとボクは思う。
従来のMacユーザーであれば、言うまでもなくすでにMacを所有済み。「Remote Disc」が使用できる。確かにすぐ手元にディスクドライブが無いと不便なときがあるかもしれないけれど、最近では必要とする機会はそんなに多くないので「Remote Disc」で事足りる。FireWire機器も従来のMacに繋げば使える(そういえばFireWireってUSBに変換できないんだっけ?)。そもそもFireWire対応機器はUSBに比べたらとっても少ないし、今後増える見込みもない。現状のFireWire機器ユーザーには気の毒かもしれないけれど、あっさりと非搭載と決断できるっていうのは、やっぱりすごい。
2GBのメモリ固定というのは将来的に少なくなる可能性は確かにある。でもウェブやメール、iLifeなどのアプリくらいなら今のところ特に問題はないし、そんなにすぐにメモリが枯渇するようなことはない。Photoshopなどメモリを多量に使用するアプリは辛いが、そのためにMacBook Proなんて製品がラインナップに存在する。MacBook Airは音楽や映像や写真を気軽に楽しむためのツールを簡単に持ち運ぶことができる、コンシューマライクでスマートなノートPCを目指している。もし、周辺機器をたくさん繋ぐことが可能になれば便利度は向上するかもしれないけれど、増えた周辺機器の分は確実に煩雑になりスマートじゃない。
それにMacBookは家庭内向け、MacBook Proはプロフェッショナル向けとターゲッティングが明快でわかりやすい。仮にMacBookと同じようなI/O、拡張性で中途半端に薄いモデルを作ったら、ターゲッティングがあいまいで、ユーザーはどれを買ったらいいか迷ってしまう。そういうことはAppleは好まないんじゃないかな。
Appleの考えるユーザー。ユーザーが求めるAppleの製品。そういう視点だと妥協点はあまり無いように見える。ビジネスユーザー、PCモバイラーから見ると妥協点が多くて使いにくそうに見える。そんな製品だと思う。そもそも、Appleは、ビジネスユーザーはあんまり眼中に無い。ようやく登場したOffice for Mac 2008もすごい簡単な発表だけだったしね。
唯一、妥協しただろうなぁと思える点は重量じゃないかな。ジョブズ的にはもっと軽くしたかったんじゃないかと思う。「Thin & Lightweight」的なコピーは好みそうだ。
あぁでもあまり軽すぎると高級感とかオーナーとなる喜びが薄れるからあえて重くしたのかも(笑)
日本人が最も欲しがりそうな、もっと小さなノートブックPCは別な形で開発しているんだろうと思う。
MacBook touch、出るかなぁー。
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