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日本の携帯電話業界の未来

携帯業界壊す黒船「iフォン」 (時流超流):NBonline(日経ビジネス オンライン)

上の記事を読んでふと思ったこと。

総務省によって「モバイルビジネス研究会報告書案」という文書が6月末頃にまとめられた。携帯電話を取り巻く市場のさらなる活性化に向けて(日本の歪んだ携帯電話業界の是正っていう意味もあるかな)議論されてきた結果のひとつ。ちなみに資料はモバイルビジネス研究会(第8回)(平成19年6月26日)からダウンロードができる。

この報告書案によると、2008年度から携帯電話会社の「端末販売事業」と「通信事業」を切り分けた収支を公表しなければならないらしい。1円ケータイとかで売るのが普通なんだから、端末販売事業は軒並み大赤字なんだろう。総務省によれば「どういう販売モデルにするかはキャリアの勝手でいいよ」と言いながらも、「販売モデルもきちんと考え直してね」と暗に訴えている様子が垣間見える。

さて、ここで黒船iPhoneの登場だ。現在の日本の携帯電話業界はキャリ完全主導。だけど、iPhoneが投入されるとしても、多少の米国との差はあれど、Appleという携帯電話メーカーに主導権が移る。

どのキャリアも「今までのやり方を変えるのはすごいコワイけど、iPhoneは魅力的」って思っている。そしてユーザーもiPhoneの登場を望んでいる。どうしたってApple有利な展開にならざるを得ない。いったいどのキャリアがiPhoneを獲得するのか、という予想をみんな色々な側面から考えている。

ここでふと思ったのが、主要3キャリア、DoCoMo、KDDI、SoftBankすべて同時にiPhoneが登場したらどうなるだろう?っていうこと。Apple側から考えてみれば、通信料の一部がAppleに入る契約なのであれば、1キャリアだけじゃなくて色んなキャリアで販売された方がいいはず。アメリカでは今のところAT&Tの1社のみだけど、これは前例が無いことだから1社に絞ったのであり、ゆくゆくは対応キャリアを増やしていく、ということなんじゃないかとも考えられる。

というわけで、諸々の問題点はとりあえず抜きにして、さて日本で3キャリア同時にiPhoneが登場したらどうなるだろう? なんてことを考えてみる。

3キャリア対応となると他キャリアから移ってくるユーザーはほとんど無いだろう。そのため、純増数への影響は少ない。その上、iPhoneへの買い替えが増え、通信料収益が減る。既存メーカーの端末もあまり売れなくなり、キャリアは携帯電話メーカーから端末を買いづらくなる。メーカーもキャリアに端末を買ってもらえなくなってツライ。

どうにかしてユーザー数を確保しようとキャリアはサービスの向上を図る。通信料の値下げ、魅力的なプラン、追加サービス。既存のメーカーもiPhoneに追従するように独創的な端末を計画、Appleと同様の契約をしてもらえるようにキャリアに迫る。

そのうち、ユーザー数を確保するため通信料を値下げし、多くのメーカーに通信料を取られるようになることで、キャリア間の競争は激化。その結果、イノベーティブなハードやソフト、サービスが登場し、気付けば世界に対抗できるようになる。日本国内のみのサービス展開では厳しくなっていた各キャリアは海外への進出を目指し、次世代通信サービスの展開。新しいハードやソフト、サービスの力によって構想な通信インフラの需要が拡大。4G世代の頃には、再び日本が携帯電話業界のイノベーターへと舞い戻る。

ま、世の中そんな単純じゃないだろうけどね。

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